とりとめもなく書いてきたが,ダイビングは楽しそうだなと感じていただけただろうか。ちょっとやってみようかなという気になった方はどうぞ遠慮なく相談して欲しい。すぐにうちのショップをご紹介する。ただし,最初にショップに行った時に言われた,ダイビングは体力はいらない,というのは正しくない。ダイビングの友達が増えてきていろいろ話を聞くと,つい20年くらい前までは究極の体育会系のスポーツであったらしい。今は器材の進歩のおかげで決してそんなことはなく,大変なブームもあって,若い女性が次々とライセンスを取りにくるが,長時間潜ったあと陸に上がるときの器材の重さは,どんなに慣れても大変つらいものである。また,一つ間違うと命を落としかねない危険なスポーツであることも忘れてはならない。私も,急浮上やエア切れなど,ヒヤッとしたことがなかったわけではない。しかし,それでもまたもう1本潜ろう!と思うのは,海深くディープブルーの世界に自分が溶け込んでしまうとき,われを忘れる一瞬がたまらないからだろう。スキーにのめっていたとき,真っ白な世界で何もかにも忘れられた一瞬と共通するものがあるような気がしている。
最後に,中野は忙しい忙しいといいながら,こんなに余裕があるんじゃないか!とお思いの貴方に。たまに土曜日日帰りで伊豆に行ってくるくらいの自由時間は許してください。月に1回を目標にしていたのだけど,ここ1,2年は到底そんなペースでは行けず,今年はまだ3回しか潜っていない。何とか時間を作ろうと努力するのだけど,最近は土曜日じゃないとつかまらないからと,土曜日にいろいろな委員会やら会議やら入れてくれる方が多く,うれしくて涙が出る。あと,2年ほど前に過労で倒れたことがあって,そのとき医者に,いろいろストレスがたまっているようですから発散させないといけませんよ,と言われたので,毎週ジムで汗を流し月に1度はダイビングに行ってます,と答えたら,それはやり過ぎです。かえって疲れをためてます。ダイビングと温泉と交互にしなさい,と言われ,素直な患者である私は,せっせと温泉通いにも精を出すことになった。これも実ははまりつつあって,最近は温泉博士の称号も頂戴した。これについてはまた別の機会に書かせていただくことにしよう。
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